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ハンドメイド販売帳簿の付け方(仕訳のしかた)
ハンドメイドの販売にかかった経費や売上げはこまめに帳簿を付けましょう。
確定申告をする際にも帳簿付けは必須です。
申告についてはハンドメイド販売をする時に必要な申請・申告を参考にしてください。
ハンドメイド販売の仕訳例
3大ハンドメイドマーケットminne・Creema・iichiの仕訳例を説明します。
ハンドメイドマーケットではマーケット側が代金を預かり、ひと月ごとに締め、翌月に振込になります。
どのタイミングでどのように仕訳するのか悩ましいところです。
- 商品が購入された日
- 商品を発送した日
- 売上げが確定した日
- 月の売上げの締め日
- 代金が振込された日
一般的な通信販売では商品を発送した日を基準に考えるようですが、月締めになっているので締め日を基準に仕訳する方法もあります。
事業形態によって帳簿の方法も変わりますので、やりやすい方法で良いと思いますが、心配な方は税務署で相談してみても良いでしょう。
今回は下記の2つの基準日で仕訳する方法例を解説しました。
- 仕訳例①発送日を基準に仕訳する場合
- 仕訳例①締め日を基準に仕訳する場合
例文の金額はわかりやすいように区切りの良い仮の数字にしています。
minne(ミンネ)の仕訳方法
【手数料】10%(税別)
【売上げ確定日】購入者が「発送完了メール」を送信した日
【締め日】月末
【振込日】確定日の翌月末
【振込手数料】172円
【振込金額】[作品価格+オプション価格+送料の合計金額]-[販売手数]-[振込手数料]
仕訳例①発送日を基準に仕訳する場合:
1月10日に商品が売れ、送料120円を郵便局で支払った。
- 1月10日 :(借方)立替金120円 / (貸方)現金120円
1月10日3,000商品を発送した。
- 1月10日 :(借方)売掛金3,000円 /(貸方)売上高3,000円(1月分の売上計上)
その後3,500円の商品が2個売れ、送料120円×2を立て替え、それぞれ上記と同じように仕分けした。
合計金額は【売掛金(借方)10,000円/(貸方)売上高10,000円
(借方)立替金360円 / (貸方)現金360円】となる。
1月31日締めで1万円の売上げが確定した。(1月分売上げ)
- 仕訳なし
2月28日に1月分売上げ1万円が普通預金に振込まれた。
- 2月28日:
(借方)普通預金9,000円 /(貸方)売掛金10,000円(1月分の売上振込)
支払い手数料700円
振込手数料300円 - 普通預金 360円/立替金360円
仕訳例②締め日を基準に仕訳する場合:
1月10日に商品が売れ、送料120円を郵便局で支払った。
- 1月10日 :(借方)立替金120円 / (貸方)現金120円
その後商品が2個売れ、送料120円×2を立て替え、それぞれ上記と同じように仕分けした。
合計金額は【(借方)立替金360円 / (貸方)現金360円】となる。
1月31日締めで1万円の売上げが確定した。(1月分売上げ)
- 1月31日 :(借方)売掛金10,000円 /(貸方)売上高10,000円(1月分の売上計上)
2月28日に1月分売上げ1万円の振込された。
- 2月28日:
(借方)普通預金9,000円 /(貸方)売掛金10,000円(1月分の売上振込)
支払い手数料700円
振込手数料300円 - 普通預金 360円/立替金360円
Creema(クリーマ)の仕訳方法
【手数料】8%〜12%(税別)
【売上げ確定日】受取完了通知が行われた/発送通知から2週間が経過した翌日(15日目)のどちらか早いタイミング
【締め日】「請求明細ページ」から申請が必要 ※月末推奨
【振込日】申請日の翌月末
【振込手数料】
合計金額が30,000円未満:172円(ジャパンネット銀行の場合は54円)
合計金額が30,000円以上:270円(ジャパンネット銀行の場合は54円)
【振込金額】[作品金額合計+送料・ラッピング費用-クーポン適用金額の合計金額]-[成約手数料]-[振込手数料]
仕訳例①発送日を基準に仕訳する場合:
1月10日に商品が売れ、送料120円を郵便局で支払った。
- 1月10日 :(借方)立替金120円 / (貸方)現金120円
1月10日3,000商品を発送した。
- 1月10日 :(借方)売掛金3,000円 /(貸方)売上高3,000円(1月分の売上計上)
その後3,500円の商品が2個売れ、送料120円×2を立て替え、それぞれ上記と同じように仕分けした。
合計金額は【売掛金(借方)10,000円/(貸方)売上高10,000円
(借方)立替金360円 / (貸方)現金360円】となる。
売上げが確定し、1月31日に「請求明細ページ」から1万円の売上げ申請した。(1月分売上げ)
- 仕訳なし
2月28日に1月分売上げ1万円が普通預金に振込まれた。
- 2月28日:
(借方)普通預金9,000円 /(貸方)売掛金10,000円(1月分の売上振込)
支払い手数料700円
振込手数料300円 - 普通預金 360円/立替金360円
仕訳例②締め日を基準に仕訳する場合:
1月10日に商品が売れ、送料120円を郵便局で支払った。
- 1月10日 :(借方)立替金120円 / (貸方)現金120円
その後商品が2個売れ、送料120円×2を立て替え、それぞれ上記と同じように仕分けした。
合計金額は【(借方)立替金360円 / (貸方)現金360円】となる。
売上げが確定し、1月31日に「請求明細ページ」から1万円の売上げ申請した。(1月分売上げ)
- 1月31日 :(借方)売掛金10,000円 /(貸方)売上高10,000円(1月分の売上計上)
2月28日に1月分売上げ1万円の振込された。
- 2月28日:
(借方)普通預金9,000円 /(貸方)売掛金10,000円(1月分の売上振込)
支払い手数料700円
振込手数料300円 - 普通預金 360円/立替金360円
iichi(イイチ)の仕訳方法
【手数料】20%
【売上げ確定日】購入者が「取引完了」ボタンを押した場合/作品が発送された日から2週間後のどちらか早いタイミング
【締め日】月末
【振込日】翌月20日
【振込手数料】
3万円未満の場合:172円(ジャパンネット銀行あての場合54円)
3万円以上の場合:270円(ジャパンネット銀行あての場合54円)
【振込金額】[販売代金+送料の合計額]-[成約手数料]-[振込手数料]
仕訳例①発送日を基準に仕訳する場合:
1月10日に商品が売れ、送料120円を郵便局で支払った。
- 1月10日 :(借方)立替金120円 / (貸方)現金120円
1月10日3,000商品を発送した。
- 1月10日 :(借方)売掛金3,000円 /(貸方)売上高3,000円(1月分の売上計上)
その後3,500円の商品が2個売れ、送料120円×2を立て替え、それぞれ上記と同じように仕分けした。
合計金額は【売掛金(借方)10,000円/(貸方)売上高10,000円
(借方)立替金360円 / (貸方)現金360円】となる。
1月31日締めで1万円の売上げが確定した。(1月分売上げ)
- 仕訳なし
2月20日に1月分売上げ1万円が普通預金に振込まれた。
- 2月20日:
(借方)普通預金9,000円 /(貸方)売掛金10,000円(1月分の売上振込)
支払い手数料700円
振込手数料300円 - 普通預金 360円/立替金360円
仕訳例②締め日を基準に仕訳する場合:
1月10日に商品が売れ、送料120円を郵便局で支払った。
- 1月10日 :(借方)立替金120円 / (貸方)現金120円
その後商品が2個売れ、送料120円×2を立て替え、それぞれ上記と同じように仕分けした。
合計金額は【(借方)立替金360円 / (貸方)現金360円】となる。
1月31日締めで1万円の売上げが確定した。(1月分売上げ)
- 1月31日 :(借方)売掛金10,000円 /(貸方)売上高10,000円(1月分の売上計上)
2月20日に1月分売上げ1万円の振込された。
- 2月20日:
(借方)普通預金9,000円 /(貸方)売掛金10,000円(1月分の売上振込)
支払い手数料700円
振込手数料300円 - 普通預金 360円/立替金360円
おすすめの帳簿
複式簿記では仕訳帳に記入したものを総勘定元帳に必要に応じて項目別に転記をして帳簿を作ります。
帳簿に慣れていない状態で転記をすると、こんがらがって手間と時間がかなりかかります。
1人で制作から慣れない帳簿付けまでするのはとてもじゃないけど時間が足りません。。(>_<)
帳簿は専門のソフトやアプリに任せて、制作時間を増やす方が有意義だと思います!
私も最初はエクセルで付けていたのですが、仕訳だけでも頭を抱えているので、時間もかかるし限界を感じて帳簿ソフトfreeeを使い始めました。
確定申告の際にも簡単に計算してくれるので、帳簿苦手って人はソフトにおまかせしちゃいましょう^^
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