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ハンドメイド販売をする時に必要な申請・申告
ハンドメイド販売を仕事として行うなら、届け出や申告などが必要となってきます。
副業として活動している人も、一定の収入があれば納税義務があります。
まずは開業届けを提出する
税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出します。
開業届を提出すると、翌年の確定申告の時期に税務署から書類一式が送られてきます。
届け出用紙は税務署または国税庁のホームページからダウンロードできます。
提出用を記入してから、控え用に1枚コピーして、合計2枚を税務署に持っていきます。
事前に記入しておいた方が、慌てずにすむので良いと思います。
また提出時にマイナンバーカードも必要ですので忘れずに。
私は事前に書いておいたので、3分ほどで受理されました。
敷居が高いかな?と思っていたのですが、そんなことはありません。
分からない事があれば教えてもらえますし、仕事として意識を持ったら提出しに行きましょう。
家族の扶養に入っている方は、開業することで扶養や保険の適応条件などが変わらないか、確認してから提出しましょう。
確定申告は白色申告or青色申告?
確定申告とは毎年1月1日〜12月31日までの取引に対する税務申告を行うことです。
翌年3月15日までに提出します。
個人事業主の確定申告には白色申告と青色申告があります。
青色申告の方が手続きが複雑ですが、特別控除など受けられる優遇が多いので、ハンドメイド販売の場合も基本的には青色申告を選ぶと良いと思います。
白色申告の特徴
申告申請書の提出は必要ありません。
白色申告は売上・仕入・経費などを1冊にまとめて記帳できますが、記帳の義務はあります。
特別控除はないので、利益が沢山でたときの節税効果はありません。
また赤字を繰り越すことができません。
青色申告の特徴
「所得税の青色申告承認申請書」を開業日から2ヶ月以内に税務署に提出します。
帳簿は複式簿記、簡易簿記、現金主義簡易簿記(前々年度の所得300万円以下、現金主義による所得計算の申請が必要)があります。
複式簿記は貸借対照表が必要であったり、簡易簿記より手間はかかりますが特別控除が最高65万円まで受けられます。
簡易簿記と現金主義簡易簿記は特別控除が最高10万円までとなります。
どの帳簿の場合でも、翌年以降3年間の赤字繰り越しができます。
始めた頃は売上げよりも材料費などが赤字になることが多いと思いますが、後々売り上げが伸びてきた時に3年間は経費として計上できるということです。
青色申告承認申請の方法
「所得税の青色申告承認申請書」を開業日から2ヶ月以内に税務署に提出します。
提出しないと1年目は白色申告になってしまいますので、開業届けと一緒に提出しましょう。
こちらもインターネット上でダウンロードできます。
控え分をコピーして2枚持参します。
個人事業の経理と税金について知る
初めて個人事業主となる時は、確定申告・税金・控除など分からないことが沢山あると思います。
個人事業主向けの経理の本がたくさん売られていますので、一冊手元にあると安心です。
分からない時はその都度、本を開いて確認したり、税務署のセミナーなどに参加すると良いです。
私は経理の教科書として『これならできる 個人事業の経理と税金 第2版』を購入し、一通り読みました。
開業届けを出すところから、青色申告と白色申告のメリット、仕訳や帳簿についてまで幅広く載っています。
帳簿付けにはアプリケーションソフトが便利
簿記3級を持っているので簡単な簿記の知識はあるのですが、エクセルなどで複式簿記をつけるのは大変なので帳簿ソフトfreeeを愛用しています。
帳簿ソフトがあれば、簿記の知識がなくても簡単に仕訳できます。
確定申告の際には簡単な質問に答えていくだけで書類が計算されます。
Freeeはクラウドタイプなので年度ごとにインストールやアップデートがいらないこと、パソコンやスマホ・タブレットなど、どの端末からもアクセスできて便利です。
やよいの青色申告オンラインも試してみたのですが、使い勝手がFreeeの方が良くてFreeeを選びました。
Freeeの入力画面
- 収入か支出か選ぶ
- 未決済か完了か選ぶ
- 現金取引・口座取引・クレジットカード取引から選ぶ
- 日付を入力
- 勘定科目を選択
- 金額を入力
- 特定の取引先の場合は選ぶ
- 登録ボタンを押す
画面に沿って入力するだけで完了です!本当に楽で驚きました。
やよいの青色申告の入力画面
- 日付を入力
- 科目を選択
- 取引手段を選択
- 取引先を入力
- 金額を入力
- 登録ボタンを押す
やよいもシンプルで良いのですが、買掛金や売掛金などの入力がよく分からなくて挫折しました。(^^;)
ハンドメイド販売では買掛金や売掛金などよく入力するので大事な点です。
freeeは入金や出金を登録する画面が簡単で分かりやすいのが決め手でした。
どちらもお試し期間があるので、実際に使ってみて、使いやすいソフトにすると良いです。
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category上級編2:必要な申請と経理
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